最近「VR」という言葉をよく耳にするようになったという人も多いではないでしょうか。
しかし、どれをVRと呼ぶのか、いつからあって、最新の製品はどれなのかなど明確に認識できている人はかなり少ないと思います。
そこで、2000年以降のVRの歴史を振り返りながらそれぞれの特色を踏まえてすべてのVRデバイスを紹介していこうと思います。(とは言え、最初のVRデバイスが発売されたのは2014年であり、以降細かく見ると特に手軽なものは無数に存在するため代表的なもののみ紹介します。)
2014年に発売されたVRデバイス
1 Google Cardboard
最初に発売されたのはこの「Google Cardboard」。
このデバイスは折りたたみボール紙製の本体に手持ちのスマートフォンと組み合わせてことで完成するヘッドマウントディスプレイです。
レンズが部品として付属していて、手持ちのスマートフォンと合体させ目の周辺に装着することでバーチャルリアリティ (VR) 体験ができるようになっています。
VRというものを一度体験してみたいけどできればお金をかけたくない人などには、あくまで体験が目的になりますが入門編としてお勧めできます。
2 ハコスコ
ハコスコは、iPhoneやandroidなどのスマートフォンと一緒に使い、手軽にバーチャル・リアリティ(VR)体験ができるようにと開発されました。
スマホとハコスコを使うだけで、手軽でリーズナブルにVR体験ができます。
先に紹介した「Google Cardbord」とかなり似ていますが、大きく違う点としてはレンズの有無となります。
この時点ではこのレンズなしの一眼タイプのみの発売でしたが後に二眼タイプやプラスチックタイプも発売されています。
3 HOMiDO
次に紹介するのがこのHOMIDO。
この製品はあまり耳にしたことのある人は多くないのではないでしょうか。
HOMIDOはフランスの企業が開発したVRデバイス。
Google Cardboardと同様にスマートフォンを装着することにより三次元映像を鑑賞可能となっています。
値段としては12,800円となっていますが、それに伴ったレンズの質や視野角を実現しています。
2015年に発売されたVRデバイス
4 Gear VR
2015年になり、各有名企業がVR産業に参入し始め、まず頭角を現したのがサムスン電子から発売されたこの「Gear VR」です。
これまでのひとまずVR体験をするのが目的であったVRデバイスとは違い、VRを用いてコンテンツを楽しむという本格的なVRの活用が始まりました。
ここでは映像コンテンツに加え、ゲームなどもかなり増え、VRというものが1つのエンターテインメントとして受け入れられ始めたタイミングとも言えます。
2016年に発売されたVRデバイス
5 PlayStation VR
言わずもがなかなり認知度の高いSonyから発売された初の家庭用ゲーム機専用VRデバイスです。
同じ年に発売されたハイエンドVRデバイスに比べると視野角や解像度など劣る部分はありますが、動作に高性能PCを必要とせずPlaystation4のみで、また他のVRに比べて遥かに安い値段でVRコンテンツが楽しめる非常にコストパフォーマンスの良い製品となりました。
6 Oculus rift / Oculus touch
そして、2019年3月現在も現役として活躍し続けているOculus riftが発売されたのも2016年です。
当時のVRデバイスの中では最も解像度が高くまさに2016年を代表し、また2016年をVR元年と呼んでも差し支えないのはこのデバイスがうまれたからではないでしょうか。
その独自のコントローラーや、精密なトラッキングが容易なトラッキングデバイスで可能という点もVRの普及に大きく関係していると思われます。
7 HTC VIVE
そしてOculus rift に並びかなり高い認知度のあるハイエンドデバイスがこの「HTC VIVE」となります。
正直発売当初の価格は試しに買ってみることのできるような価格ではなく一部のマニア向けと言っても過言ではありませんでした。
しかし、その後2018年にかけ少しずつ値下げされたこと、またPCゲームの大本命Steamの公式デバイスということで現在ではかなり広く普及しています。
唯一特に日本特有のこの製品に対するデメリットを上げるとするならば、日本では狭い賃貸や部屋に住んでいる方が多いのもあり、この「HTC VIVE」の高精度なルームスケーリングという機能を生かしきれないところにあります。
下の記事でHTC Viveについてかなり詳しく解説したので良ければ参照ください。
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【HTC Vive徹底解説】HTC Vive についてどこよりも詳しく解説
かなり多くの人が購入を検討しているであろうHTC Viveですが、やはり他の製品と比較する点なども多くいまいちはっきりと詳細までこの製品の強みを理解している人は少ないのではないでしょうか ...
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2018年に発売されたVRデバイス
9 Oculus Go
Oculus go について述べるとすればまずはこの二点。 スタンドアローン型であることと凄まじいコストパフォーマンスであるということが上げられるでしょう。
スタンドアローン型とは、VRデバイス本体以外に何の機会も必要なく使用できるというものです。手軽に、そしてこのOculus go ではそれに加えてハイクオリティーな体験ができることもあり、今現在VRを始めてみようという人には特におすすめできる一台です。
これからはVRの普及を目指すこともあり、このスタンドアローンタイプがさらに増えていくのは間違いないでしょう。
7 HTC VIVE PRO
そして最後は現行最も高解像度なハイエンド機種「HTC VIVE PRO」について紹介していきます。
名前の通りこのデバイスは「HTC VIVE」の後継機であり、悪かった点を修正し、良い点をさらに伸ばしたまさに最先端のデバイスとなっています。
2019年3月現在でも一般的には最も快適にVRコンテンツを楽しむにはこのデバイス一択となっています。
しかし唯一のデメリットがあるとすればその性能故か、経営戦略故かかなりの高額であるということが挙げられます。
まとめ
このように2010年代前半から現在に至るまで徐々に、というよりは急速に発展してきているVRですが、今までにあった3Dテレビや4Kテレビなどのように形骸化せず市場規模が拡大していくのは企業の本気度を見ても明らかでしょう。
いまからVRデバイスを買うとすれば、「どのように選べばいいのか、どのVRが自分に最適なのか」については下の記事をどうぞ
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