【正規輸入品】Oculus Rift S (オキュラス リフト エス)
GDC2019でOculus Rift の新型となるOculus Rift SがFace bookから公式に発売が発表されました。
価格は約50000円で2019年8月から発売されています。
Rift SはRiftの正式な後継機種として開発され、以前Riftに対応していたゲームであればすべてのものが同じようにRift Sでプレイすることができます。
Oculusシリーズスペック比較表
国内価格(税込) 単位円 | 解像度 | リフレッシュレート | 視野角 | 重量 | 接続機器 | トラッキング方式 | プラットフォーム | |
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Oculus Quest2![]() Oculus Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—64GB | 38000 | 1832 × 1920 液晶LCD | 90 | 100 | 503 | なし(PC) | インサイドアウト方式 (外部センサーなし) | Oculus Store Steam |
Oculus Quest![]() 【正規輸入品】Oculus Quest (オキュラス クエスト)- 64GB | 50000 | 2880×1600 (有機EL) | 72Hz | 100度 | 571 | なし(PC) | インサイドアウト方式 (外部センサーなし) | Oculus Store Steam |
Oculus Rift S![]() 【正規輸入品】Oculus Rift S (オキュラス リフト エス) | 50000 | 2560×1440 (液晶パネル) | 80Hz | 110度 | 560 | PC | インサイドアウト方式(外部センサーなし) | Oculus Store Steam |
Oculus Rift![]() Oculus Rift | 45000 | 2160×1200 (有機EL) | 90Hz | 110度 | 470g | PC | アウトサイドイン方式 (付属の赤外線センサーを使用) | Oculus Store Steam |
Oculus Go![]() Oculus Go - 64 GB | 25000 | 3560×1440 (WQHD液晶パネル) | 72Hz | 110度 | 468g | なし | インサイドアウト方式(内臓ジャイロ) | Oculus store |
改善された画質とレンズ
RiftではPentile OLED パネル(有機EL)が2160×1200ピクセル用いられていましたが、
Rift SではLCD パネル(液晶パネル)が2560×1440ピクセルに変更されています。このパネルはOculus Goに使われているものと同じ種類です。
このアップデートによるメリットは
“screen door effect”が抑えられ、高精細で綺麗な画質でVRが楽しめるようになったこと。
“screen door effect”(スクリーンドア効果)とはディスプレイに網目状の模様が見えてしまう問題のこと。
デメリットとしては
黒色の表現が有機ELでは深い黒色として表現されコントラストが美しく見えるのが特徴的でしたが、Rift S の液晶ディスプレイではブラックライトを使用しているので黒色の表現という点では少し劣ります。
また、リフレッシュレートが90Hzから80Hzに変更されましたが、体感できるほどの違いではないのでデメリットとまではいかないでしょう。
5つのカメラを利用した次世代トラッキング技術
Oculus Rift ではVRヘッドセット以外で外部にUSB接続のセンサーを設置し、それによってトラッキングを行っていました。また、ルームスケーリングという360度歩き回ったりする動作を検知することはできませんでした。
Rift Sではそのトラッキング方法が一新され、VRヘッドセット上にある5つのカメラによって外部の機なしでルームスケーリングにも対応しています。
この方法を用いているVRにOculus Questがあります。
QuestとRift Sの違いは
・Questに内蔵されたカメラは4つ、Rift Sは5つ
・Rift S のカメラの位置は前面に2つ、再度に2つというようにQuestと異なり、トラッキング不可な位置や範囲がかなり解消された。(この変更により体験レビューによると自分の真後ろまで正確なトラッキングができたということ)
コントローラーの改善
Oculus Rift のコントローラーとRift Sのコントローラーは基本的には似たコントローラーですが、変更点としては
(Oculus Rift コントローラー)
(Rift S 新型 コントローラー)
トラッキングリングと呼ばれるリング状のものがRiftでは下側に設置されていましたが、Rift Sでは上側になりました。
これにより、リングに搭載されたLEDがヘッドセットで認識できるようになりトラッキング精度が向上しました。
快適な付け心地を実現したストラップ
Oculus Rift で採用されていたかなり硬めで絞めるようなストラップとは違い、Rift SではPSVRと同じようにクッションで圧迫することにより確実に固定する方式に変更されました。
これにより、頭全体に均等に圧力が加わるようになり見違えるほどの快適さとなっていると体験者のレビューにありました。
この素晴らしいアップデートはFacebookとLenovoが共同開発したことによるもので、LenovoはSonyからこの方式を利用する許可を取得しているのが理由のようです。
IPD調整方法の変更
メモ
IPD(瞳孔間距離)調整とは
人それぞれ違う両目の瞳孔の距離にレンズの幅を調整することにより違和感のないVR体験を実現させるものです。
ここがうまくいっていないとぼやけたり、立体視がうまくできなくなるためかなり重要な調整です。
Rift S でのIPD調整方法はRiftやHTC Vive のハードウェア(レンズそのもの)を動かすことにより調整するものとは違い、PSVRと同様にレンズは固定されている状態でソフトウェア上で行う方法になります。
このメリットは正確なIPD調整が行える点にありますが、
デメリットとして人によってあまりにも目の感覚が広かったり近かったりする場合に対応できないことがあるということです。
内蔵されたオーディオシステム
Rift Sではヘッドホンが内部に組み込まれています。
このヘッドセット部分は取り外し可能になっていますが、ヘッドホンとの接続部分が普通の接続端子ではないため手持ちの他のヘッドセットは基本的に利用できないようです。(接続端子には3.5mmジャックを用いています。)
両サイドのストラップを通して音を出す機構になっていますが、その音はダイレクトに耳に届くため現実と変わらない自然な音声を聞くことができるようです。
まとめ
【正規輸入品】Oculus Rift S (オキュラス リフト エス)
世間ではOculus Rift からRift S はマイナーアップデートで確信的ではないという声もありますが、個人的には細かい部分含めRiftの問題点を真摯に改善してきている気合の入った製品だと感じました。
また、2020年4月現在世界的に品薄状態となっていて購入可能な場所としては上のリンクから行けるamazonの正規輸入品のみとなっています。
(参考 https://uploadvr.com/oculus-rift-s-official/)
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